訪問診療
在宅医療とは、具合が悪くなったときだけ医師が診療にうかがうものではありません。
お一人で通院が困難な患者さんのお宅に、日ごろから医師が定期的に診療におうかがいし、計画的に健康管理を行うものです。
定期訪問に加え、緊急時には 365日×24時間体制で対応、必要に応じて臨時往診や入院先の手配などを行います。
在宅診療の目的は病気の治療だけではありません。転倒や寝たきりの予防、肺炎や褥瘡などの予防、栄養状態の管理など、予測されるリスクを回避し、入院が必要な状態を未然に防ぐことも重要な役割です。
わたしたちは地域の病院や介護事業者の方々と連携・協力しながら、患者さんが在宅で安心して療養生活を続けられるよう、総合的にサポートします。
在宅医療の対象となる方
- 認知症や寝たきりの方
- がんなどの病気で自宅で緩和ケアが必要な方
- パーキンソン病などの難病をお持ちの方
- 自宅で医療機器の管理が必要な方
- 最期まで自宅で過ごしたい方
在宅患者さんに多い基礎疾患
精神疾患
認知症、うつ、統合失調症など
神経疾患
脳血管障害、神経変性疾患(パーキンソン病、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)など)、脳腫瘍など
消化器疾患
胃がん、大腸がん、肝硬変、肝不全、肝細胞がん、膵臓がん、胆道がん、その他の消化器腫瘍、消化器潰瘍、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎など)、慢性膵炎など
泌尿器疾患
腎細胞がん、膀胱がん、慢性腎不全、尿路結石、排尿障害など
眼疾患
糖尿病性網膜症、白内障、緑内障
循環器疾患
慢性心不全、心臓弁膜症術後、不整脈など
呼吸器疾患
肺がん、慢性呼吸不全、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性気管支炎、気管支喘息、肺結核など
運動器疾患
骨折後、廃用症候群、骨粗鬆症、関節リウマチ、変形性膝関節症
造血器疾患
貧血、白血病、多発性骨髄腫、悪性リンパ腫、血小板減少症など
皮膚疾患
褥瘡、皮膚がん、類天疱瘡など特殊な皮膚疾患
その他
膠原病全般、サルコイドーシス、アミロイドーシス、後天性免疫不全症候群(AIDS)など
在宅医療で可能な処置
1 医学管理
- インスリン自己注射(自己血糖測定含)
- 在宅酸素療法
- 気管切開
- 人工呼吸器
- 経管栄養
- 中心静脈栄養
- 自己導尿
- 疼痛の管理・麻薬の管理
- ドレナージチューブの管理
2 医療処置
- 点滴・注射
- 尿道留置カテーテルの交換
- 腎瘻カテーテルの交換
- 外傷や褥瘡などの外科的処置
- 胸水・腹水の穿刺・排液
※以下の医療処置は状況によって、お引き受けできないことがあります。
- 関節内注射・神経ブロック・トリガーポイント
- 膀胱瘻カテーテルの交換
- 輸血
- 抗がん剤治療・細胞免疫療法の支援
3 検査
- 血液検査・尿検査などの検体検査全般
- 心電図検査・ホルター心電図検査
- 超音波検査
- 骨塩定量(骨粗鬆症検査)
※以下の検査は状況によって、お引き受けできないことがあります。
- 嚥下内視鏡検査
- 睡眠時無呼吸検査
4 処方
診察の際、お薬が必要な患者さんには処方箋を発行いたします。処方箋は近隣の調剤薬局でお薬と引き換えることができます。薬局に取りに行けない場合は、薬局から薬剤師さんに配達してもらうことも可能です。その時に薬の飲み方や副作用の注意など、薬剤師さんから詳しく説明を聞くこともできます。
診療費用
ご自宅で療養されている方の場合
1カ月あたり:7,000円ほど
(1割負担/月2回の訪問診療を受けた場合)
施設等で療養されている方の場合
1カ月あたり:2,000~6,000円ほど
(1割負担/月2回の訪問診療を受けた場合)
(施設の種類(区分)や診療方法により異なります)
※初診月は上記と異なります。
※医師の訪問回数が増える場合、1回につき+約840円となります。
※検査や処置、電話相談(電話再診)、往診などを行う場合、別途費用が加算されます。
※診療費の1カ月あたりの自己負担額には上限があります。詳細はお問い合わせください(自己負担額は診療報酬改定に伴い、変更になる場合があります)。
※介護保険をご利用の方は別途、居宅療養管理指導費がかかります。
※診療費用等は、医療費等の改定に伴い、変更になる場合があります。
訪問時間について
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
9:00〜18:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | / | / |
※休診日:土曜日・日曜日(祝日は対応いたします)
※緊急時は24時間365日対応いたします
訪問診療に関する連絡先
TEL:03-6802-9150
FAX:03-6802-9151