体重が減った
「最近、体重が減ってきた」「食欲がなく、うまく食事がとれない」「疲れやすくなった」このようなお悩みはありませんか?体重減少は、単なる食事不足だけでなく、病気が原因となっていることもあります。
当院では、体重減少の原因を調べ、必要な治療や栄養指導を行っています。管理栄養士による栄養指導も実施しており、栄養状態の評価と食事改善のアドバイスを通じて、健康的な体重管理と栄養バランスの改善をサポートいたします。必要に応じて、消化管内視鏡検査を受けられるよう、近隣の医療機関と連携しております。
体重減少の原因とは?
体重が減る原因には、さまざまな要因が考えられます。
- 食事量の低下(加齢、食欲不振、ストレス、うつなど)
- 消化吸収の低下(胃腸の病気、腸内環境の乱れなど)
- 代謝の異常(甲状腺の病気、糖尿病など)
- 慢性疾患や悪性疾患(がん、慢性感染症など)
特に、意図しない体重減少が続く場合は、重大な疾患が隠れている可能性があるため、早めに受診しましょう。
当院でできること
■ 栄養状態や健康状態の評価
診察や血液検査を元に、現在の栄養状態や健康状態を評価し、適切な治療を行います。
■ 栄養指導・食事改善アドバイス
管理栄養士による栄養指導にて、個々の状態に合わせた食事の工夫や、必要に応じた栄養補助食品のご提案をいたします。
■ 関連医療機関との連携
消化器系の疾患が疑われる場合、近隣の医療機関と連携し、消化管内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)が受けられるようサポートいたします。
受診の目安
以下のような症状がある方は、一度ご相談ください。
- 半年で 5%以上の体重減少 がある
- BMIが低い
- 食欲が低下 している
- 疲れやすくなった、体力が落ちた
- お腹の調子が悪い(下痢・便秘・胃の痛み)
- 発熱や夜間の寝汗が続く
体重減少の原因を正しく知り、健康的な生活を取り戻すために、お気軽にご相談ください。
加齢による低栄養について~65歳を過ぎたら、栄養の考え方をギアチェンジ~
若い世代では、血圧や血糖、コレステロールの管理、太りすぎないようメタボリックシンドローム対策が必要です。しかし、高齢になると低栄養が原因で体調が悪化して入院したり、要介護になる方が多くなります。年齢に応じた栄養管理の知識を身につけ、豊かな人生を送りましょう。
低栄養とは?
低栄養とは、食事量が減少し、体の維持に必要な栄養素(エネルギーや蛋白質)が不足した状態です。この状態になると、筋力が低下し、活動量も減少します。筋力や活動量が減少すると、毎日を元気に過ごすことが難しくなっていきます。
低栄養が続くとどうなるの?
- 筋肉量の低下:筋肉量の減少から筋力が低下することで、足腰や飲み込む力が弱まります。歩く速度が遅くなったり、転びやすくなります。高齢になると転んだ時の骨折のリスクも高まります。飲み込む力が弱まると、誤嚥を起こしやすくなり、誤嚥性肺炎になるリスクも高まります。
- 体力の低下:疲れやすくなり、活動量が減ります。活動量が減るため、食欲も減り、食事量がさらに低下します。
- 心身機能の衰え:免疫力の低下から、病気にかかりやすくなったり、認知症になるリスクが高まるなど、様々な問題を引き起こします。
低栄養を予防するには?
65歳を過ぎたら、「しっかり食べる」にギアチェンジしましょう!「私はしっかり食べている」「栄養に気を付けて食事をしている」と思っている人も、栄養が不足していることがあります。高齢になったら、痩せていると、寝たきりや要介護のリスクが高まるため、BMIは22~30あたりの「少しぽっちゃり」な体型を目指しましょう。
- しっかり食べる
- 体重を減らさない(増やす)
- 血圧、血糖は下げすぎない
- 脂質は下げない
- 薬を飲みすぎない
たくさん食べるといっても、「何を食べたらいいかわからない」という方は、ぜひご相談ください。医師や看護師、管理栄養士が患者様の生活に合わせた食事をご提案します。