薬が多くて大変
〜ポリファーマシーの解消をサポートします〜
「薬の種類が多くて管理が大変…」「本当に全部必要なの?」と感じたことはありませんか?
複数の診療科を受診していると、お薬が増え続け、ポリファーマシー(多剤服用) の状態になることがあります。ポリファーマシーは、飲み合わせによる副作用のリスクを高めたり、本来の症状に合わない治療が続いてしまう原因 になることもあります。
当院では、家庭医療医・総合診療医 が診察を行い、複数の診療科で処方されているお薬を整理し、現在の患者様の状態に必要なお薬だけを適切に処方しています。多くの薬を飲むことによる副作用についても情報提供を行い、患者様と相談しながら減薬についてサポートしていきます。
ポリファーマシーとは?
ポリファーマシーとは、薬の種類が多くなることで、副作用や飲み間違いなどの問題が起こる状態のことです。一般的には6種類以上の薬を飲んでいると、副作用などのリスクが高まるとされています。ただし、薬が多いからといって必ずしも問題があるわけではなく、病気の状態や生活環境に合わせて適切に処方されているかが重要です。高齢の方は複数の病気を抱えていることが多く、さまざまな診療科を受診することで薬の種類が増えてしまうことがあります。
当院では、患者さん一人ひとりに合った適正な処方を考え、本当に必要な薬だけを選ぶお手伝いをしています。
ポリファーマシーの原因
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複数の診療科を受診している
内科、整形外科、心療内科など、異なる診療科で処方を受けると、それぞれの医師が別々に薬を処方するため、薬の種類が増えやすくなります。お薬手帳を持参して、医師に見せることで薬の重複や、飲み合わせが悪い状態を防ぐことができます。病院を受診するときは、お薬手帳を持参しましょう。 -
過去の処方が継続されている
以前に処方された薬が、そのまま続けられており、現在の病状に合わなくなっていることがあります。 -
副作用を抑えるための追加処方
ある薬の副作用を軽減するために新たな薬が処方され、その薬にもまた副作用が出て…と、薬が連鎖的に増えてしまうことがあります。 -
加齢による体質の変化
若い頃に適していた薬でも、高齢になると必要なくなったり、逆にリスクが高くなったりすることがあります。 -
「とりあえず薬で治す」という意識
患者様自身が「薬を飲んでいると安心」と感じ、医師に薬の継続を希望することで、本来は不要な薬が処方され続けることもあります。薬の継続が必要なのか、患者様と相談しながら減薬についてサポートしていきます。
ポリファーマシーが引き起こす問題
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薬の副作用や相互作用のリスクが高まる
薬同士の影響で、副作用が強く出たり、効果が弱まったりすることがあります。 -
不要な薬を続けてしまうことがある
若い頃から飲んでいる薬でも、高齢になると必要なくなることがあります。そのまま続けると、かえって健康を害することもあります。 -
飲み間違いや管理の負担が増える
お薬の種類が増えるほど、飲み忘れや誤って服用するリスクが高まります。
当院でできること
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お薬の総合的な見直し
現在の病状に合わせて、お薬が適切かどうかを確認し、不要なお薬の整理をお手伝いします。 -
処方を一本化し、管理をシンプルに
複数の医療機関で処方されているお薬を当院でまとめて管理し、通院の負担を減らします。 -
健康状態に合わせた最適な処方へ
一人ひとりの体の状態や生活習慣に合った、治療を提案します。
お問い合わせ
ポリファーマシーを解消することで、副作用のリスク軽減、生活の質の向上、飲み間違いの防止につながります。「薬が多くて不安」「本当に全部必要なのか相談したい」と感じたら、お気軽にご相談ください。
お薬を整理して、健康的な生活を送りましょう。
ポリファーマシーに関するよくあるご質問(FAQ)
Q1. ポリファーマシーとは何ですか?
A. ポリファーマシー(Polypharmacy)とは、5種類以上の薬を継続的に服用している状態を指します。特に高齢者では、複数の診療科を受診することで薬の種類が増え、副作用や相互作用のリスクが高まることがあります。
Q2. 薬の数が多いと、どのような問題がありますか?
A. 薬が多すぎると、以下のようなリスクが高まります。
- 副作用の増加:薬の相互作用により、副作用が強く出ることがあります。
- 服薬ミス:飲み忘れや飲み間違いが起こりやすくなります。
- 不要な薬の継続:過去に処方された薬がそのまま続き、現在の症状に合わない場合があります。
Q3. どのような人がポリファーマシーになりやすいですか?
A. 以下のような方はポリファーマシーになりやすい傾向があります。
- 複数の診療科を受診している方(内科・整形外科・心療内科など)
- 長期間にわたり同じ薬を服用している方
- 年齢を重ねるにつれて新たな薬が追加されている方
- 薬の管理が難しくなっている方
Q4. お薬の整理はどのように行いますか?
A. 当院では、以下の手順でお薬の整理を行います。
- 現在服用している薬をすべて確認(お薬手帳や処方せんをお持ちください)
- 病状や体調に合わせて不要な薬がないか検討
- 必要な薬のみを残し、処方を整理
- 薬の種類や服用方法をシンプルにし、管理しやすい処方を提案
Q5. 他の病院で処方された薬も見直してもらえますか?
A. 他の医療機関で処方された薬も含めて総合的に見直します。お薬手帳や処方内容が分かるものをご持参ください。
Q6. 薬を減らすと病気が悪化しませんか?
A. 必要な薬を勝手にやめると、症状が悪化する可能性があります。しかし、現在の状態に合っていない薬や、長期間服用し続けていることで逆に健康を害している薬もあります。当院では、医師が慎重に検討しながら適切な処方を行いますので、ご安心ください。
Q7. 受診の際に持参するものはありますか?
A. より正確にお薬の整理をするために、以下のものをお持ちください。
- お薬手帳
- 現在服用中の薬の一覧(処方せんや薬の袋など)
- 健康保険証、マイナンバーカードや診察券
Q8. ポリファーマシーの相談には費用がかかりますか?
A. 通常の診察の一環として行いますので、健康保険が適用されます。
Q9. すぐに薬を減らすことはできますか?
A. 一度にすべての薬を減らすのではなく、患者さんの体調や治療計画に合わせて徐々に調整していきます。医師と相談しながら、無理のない範囲で最適な処方にしていきます。
Q10. 相談したいのですが、どのように予約すればいいですか?
A. 直接ご来院いただくか、お電話またはホームページ、LINEからご予約いただけます。お気軽にご連絡ください。(電話番号:03‐5858‐6415)